千葉県・成田ニュータウンにある玉造幼稚園は、創立から40年の歴史を誇る、地域に根づいた幼児教育の場だ。2022年4月に街を見渡せる小高い丘に新園舎を移転。竹林で虫とりをしたり、畑で野菜を育てたり、暑い日には水遊びをしたり、園内にはいつも子供たちの元気いっぱいな声が響いている。
新園舎では給食も再考し、園内に厨房を設置。旬の有機野菜の持つ力とおいしさが凝縮した“オーガニック給食“に切り替えた。きっかけは、オーガニック給食のセミナーで「体の基礎をつくるのは幼児期の食事から」という言葉に感銘を受けたこと。販売店を通じた縁でラショナルのiCombi® Proと iVario® Proを知った。
「玄米はきちんと炊かないと消化に悪いので、通常は圧力釜が必要なのですが、幼稚園の厨房に導入するにはハードルが高く悩んでいました。でもiVario® Proに出会って問題解決です」。
オーガニック給食の効果は目に見えて表れ、入園した子供たちは4月中には園になじみ、落ち着いてきたと、副理事長である浅野和子氏は言う。「入園したと思ったらGWに入るため、園児が落ち着いてくるのは5月の末頃です。長年、子供たちを見てきましたが、食事でこんなに変わるのかと驚いています」。
園の厨房は中央に作業台、壁側にiCombi® Proと iVario® Pro、そして汁物の保温用寸胴鍋があるだけ。初期の計画では、厨房のスペースが広く確保されていたが、室内設備の増設に伴い縮小。わずか2台で厨房の約90%の調理をこなすラショナルの製品は、急の設計変更にも動じなかった。園の給食は11時15分開始で、離乳食をとる乳児の昼食はそれより30分早く始まる。厨房での食事作りは朝7時にスタート。これだけの設備で、園児270名と職員を合わせ、約300食の給食を4時間たらずで完成させる。